パトレイバー立ち食いそばの謎!押井守のこだわりと最新展開
押井守監督のキャリアを語るうえで、「食」の描写は切り離せない。特に「立ち食い」に対する情熱は異常なほどだ。『パトレイバー』の劇中で提示された立ち食いそばの美学は、後に監督自身が手掛けた実写映画『立ち食い列伝』や、短編アニメ集『ミニパト』へとダイレクトに結実していく。
押井監督にとって、立ち食いそば屋は単なる飲食店ではない。都市の隙間に漂う無常観や、時代の変わり目に消えゆく昭和の残り香を象徴する聖域なのだ。つゆの濃さ、揚げ物の衣の厚さ、提供されるスピード。それらすべてに独自の偏愛的な美学が注ぎ込まれている。『ミニパト』の第1話「立ち食いそば全般(竹内文書)」で見せた狂気的な解説は、まさにその集大成と言えるだろう。ファンを笑わせつつも、どこか哀愁を感じさせる独特の押井節は、ここから本格化していった。