なぜ人は暴走するのか?集団リンチ事件の真相と重罰の全貌【2026最新】
刑事責任を果たすだけで集団リンチの清算が終わるわけではありません。被害者やその遺族は、加害者グループ全員に対して不法行為に基づく民事上の損害賠償請求訴訟を提起します。重度の後遺障害が残った場合や死亡に至った事案では、逸失利益や慰謝料を含めて数千万円から1億円を超える賠償命令が下されるのが通例です。
ここで重要なのが「連帯債務(共同不法行為)」の仕組みです。裁判所が下した賠償金は、加害者全員が連帯して全額を支払う義務を負います。例えば賠償額が1億円の場合、「人数で割った2000万円を払えば終わり」ではなく、支払能力のない加害者がいれば、残りの加害者がその分も含めて支払わなければなりません。
民事上の賠償債務は自己破産をしても免責されない「非免責債権」(悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権)に該当することが多く、給与の差し押さえなどを通じて生涯にわたり返済義務が続きます。金銭的な意味でも、人生そのものが完全に破綻する現実が待っています。