ピンクの脅威が北上する2026年夏の衝撃―水田を蝕むスクミリンゴガイ異常発生の現場と「触れてはいけない毒」の正体
猛威を振るう外来種に対し、農家側も手をこまねいているわけではない。近年もっとも効果を上げているのが「浅水(あさみず)管理」という古典的かつ科学的なアプローチだ。水深を数ミリから1センチ程度に抑えることで、水中でしか滑らかに移動できないジャンボタニシの行動を物理的に制限し、稲苗への接近を防ぐ。
さらに2026年の最前線では、スマート農業技術の導入が進む。水田内を自律走行して泥を攪拌し、土中の成貝をすり潰しながら卵の産み付けを防ぐ水中ロボットや、画像認識AIを用いて護岸のピンク色の卵を検知・ピンポイントで除草剤や温水を吹きかけるドローン実証実験が各地で始まっている。