ガダルカナル島の戦いと敗因の真相|なぜ餓島と呼ばれ悲劇は起きたのか
ガダルカナル島の戦いが日本戦史において特異かつ悲痛とされる最大の理由は、「戦没者の大半が戦闘ではなく、飢餓と病魔によって命を落とした」という冷酷なデータにあります。
戦場となったジャングルでは、兵士たちの間で自嘲と絶望を込めた「余命の判定基準」が囁かれていました。
「立つこと能(あた)わざる者は命三日、身を起こして座りうる者は命三週間、立ちて歩きうる者は命三十日、横になりて糞する者は命三日、物言わざる者は命一日」
マラリアの高熱、アメーバ赤痢による激しい下痢、脚気による浮腫が兵士の体力を奪い、補給が絶たれたジャングルで青酸カリや手榴弾による自決、あるいは泥水をすする衰弱死が日常化していきました。「弾丸(たま)に倒れたのではない、飢えに殺されたのだ」という現地生存者の証言こそが、この戦いの本質を物語っています。