エブリィの流れるウインカーはなぜ車検落ち?適合基準と失敗回避術を徹底解説
シーケンシャルウインカーは、2014年10月の道路運送車両の保安基準改正によって日本国内でも合法化されました。しかし、エブリイカスタムにおける保安基準は極めて厳格に定められており、基準からわずかでも外れると車検不適合となります。
整備現場の検査員や指定工場の関係者への取材によると、車検落ちする最大の要因は以下の4点に集約されます。
第一に「内側から外側へ向けて均一に流れていない」ケースです。保安基準では、光が車両の内側から外側へ向かって規則正しく流れること、途中で消灯せず端まで点灯しきってから全消灯することが義務付けられています。安価な海外製LEDテープなどで見られる「外側から戻る」「ランダムに点滅する」「途中で光が途切れる」発光パターンは即座に車検不合格となります。
第二に「点滅周期の狂い」です。方向指示器は毎分60回以上120回以下の一定周期で点滅しなければなりません。ハロゲン球から消費電力の低いLEDに変更した際、車両側が球切れと誤認して高速点滅する「ハイフラッシャー現象(ハイフラ)」が発生している状態では車検を通過できません。
第三に「左右非対称の発光や通常点滅との混在」です。フロントはシーケンシャルなのに片側だけ断線して通常点滅になっている場合や、フロントとリアで流れるタイミング・周期が著しくズレていると「同一の周期で点滅すること」という要件に抵触します。
第四に見落とされがちなのが流れるウインカーの切り替えスイッチと車検の関係です。通常点滅とシーケンシャル点滅を切り替えるスイッチが「運転席から走行中に操作できる場所」にあると、走行中に不正な発光モードへ変更可能と判断され、検査官から不適合を言い渡されるケースが多発しています。切り替えスイッチはエンジンルーム内やリアゲート裏など、車外からしか操作できない場所へ配置するのが確実です。