乳酸菌でカルシウム吸収率が激変?骨と腸を救う相乗効果の真相
カルシウムは体内への吸収率が非常に低く、通常の食品単体では約20〜30%程度しか体に吸収されない。残りの7割以上は便としてそのまま体外へ排出されてしまうのが現実だ。その最大の原因は、小腸上部から大腸へと進むにつれて腸内がアルカリ性に傾き、カルシウムが不溶性の結晶になって固まってしまうことにある。
ここで圧倒的な力を発揮するのが乳酸菌だ。乳酸菌が腸内で糖を分解して「乳酸」や「短鎖脂肪酸」を産生すると、腸内環境はアルカリ性から弱酸性へと劇的にシフトする。酸性の環境下において、カルシウムは水に溶けやすい「カルシウムイオン」へと姿を変える。この可溶化(イオン化)プロセスこそが、腸壁の受容体からの吸収スピードを跳ね上げる決定的なトリガーなのだ。
さらに、乳酸菌が腸内細菌叢(フローラ)を整えることで、栄養を吸収する腸粘膜の細胞そのものが活性化する。腸のバリア機能が高まり、無駄なくミネラルを血中へと送り込むルートが完成する。つまり、乳酸菌はカルシウムにとって「吸収のためのベストな舞台を整える最高の相棒」に他ならない。