伝説の神曲が今サブスクで復活!アニソン黄金期を揺るがした裏側
ネットカルチャーの底流で蠢いていた才能が、メジャーシーンのメインストリームへと一気に流れ込んだのもこの時期の特徴だ。クリエイターユニットsupercellは、インターネット発の楽曲制作の手法を洗練させ、叙情的なメロディラインとストリングス、緻密なデジタルサウンドを融合させた。ボーカル・nagi(やなぎなぎ)をフィーチャーした楽曲群は、聴き手のノスタルジーを過剰なまでに揺さぶり、アニソンのサウンドメイクに新たな地平を切り拓いた。
同時期に圧倒的なポピュラリティを獲得したのが、TVアニメ『とある科学の超電磁砲』のオープニングテーマ「only my railgun」(fripSide)である。BPM180を超える高速デジタルJ-POPの衝動。シンセサイザーのレイヤーと歪んだエレクトリックギターが交錯するサウンドスケープは、カラオケ文化とも強く結びつき、長年にわたってチャートの上位に留まり続けた。同作の爆発的ヒットは、マイナーなトランスやデジタルロックの要素が、日本独自のポップスとして昇華された象徴的な出来事だった。