ジョイントコーク色選びの決定版!白だけで多種ある理由と失敗防止策

ジョイントコーク色選びの決定版!白だけで多種ある理由と失敗防止策にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

完璧な色選びをして施工したにもかかわらず、「数年経ったらコーキング部分だけが黒ずんできた」「輪郭が黄色く変色してしまった」という相談がリフォーム現場で頻発しています。このトラブルの背景には、コーキング剤と壁紙に含まれる化学物質の相互作用、いわゆるジョイントコーク変色の原因と対策に関する専門知識が必要です。

変色の主原因の一つは、可塑剤(かそざい)の移行と静電気の発生です。柔軟性を持たせるために配合されている可塑剤が表面に染み出すと、微弱なベタつきが生じます。そこに室内の気流によって舞い上がった綿ぼこり、タバコの煙のヤニ、衣服の繊維が引き寄せられて吸着し、頑固な黒ずみへと変化するのです。ヤヨイ化学の現行製品は非ブリードタイプ(可塑剤移行を抑えた設計)へと進化を遂げていますが、それでもホコリが溜まりやすい巾木の上などは定期的な乾拭きメンテナンスが欠かせません。

さらに重要な盲点が、室内照明の演色性による色の激変です。現代の住宅は、昼白色(青白いスッキリした光)のLEDや、電球色(オレンジ色の温かい光)のLEDなど、部屋ごとに照明が異なります。昼間に自然光の下で色見本を壁紙に当てて「完璧だ」と判断しても、夜間に電球色のダウンライトを灯した瞬間、コーキング部分の顔料の反射波長が壁紙とズレて、緑がかったり赤黒く見えたりする「メタメリズム(条件等色)」と呼ばれる視覚現象が発生します。

この罠を回避するために不可欠なのが、ヤヨイ化学公式カラーサンプルを活用したシミュレーションです。ヤヨイ化学の技術資料や製品注意書きにも明記されている通り、「ウェブ上の画面やカタログ印刷の色見本は実際の色と多少異なる」性質を持っています。確実な施工を期す現場では、厚紙にジョイントコークを薄く塗り伸ばして丸一日乾燥させた「手作りのテストピース」を作成し、昼間の自然光と夜間の室内照明の双方で壁紙の隙間にあてがうという厳格な照合が行われています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。