昔のマウスはなぜボール入り?木製原型からたどる操作の革命史

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エンゲルバートのアイデアは、カリフォルニア州パロアルトにあったゼロックスPARC(パロアルト研究所)へと引き継がれる。ここで研究者たちは、視覚的なグラフィックで直感的に操作できるGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)の開発に邁進した。その研究成果を集大成したワークステーションが、1973年に登場したXerox Altoである。

Xerox Altoに付属していたマウスは、3つのボタンを備えたボール式メカニズムへと進化していた。画面上のウィンドウを操作し、アイコンをクリックし、メニューを選択する。現代のデスクトップUIの原型はこの時点でほぼ完成していた。しかし、当時のXerox Altoは研究用や法人向けの実験機であり、価格も数十万円から数百万円に相当する極めて高価なシステムであったため、一般市民の手へ届く存在ではなかった。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。