世界で一番画数が多い漢字は?84画たいとから驚異の128画まで徹底解明
現代の一般生活において、最も身近に遭遇する超難解漢字といえば、中国・陝西省西安市の郷土料理であるビャンビャン麺の漢字 画数でしょう。丼を覆い尽くすような平打ち麺の名称を示すこの漢字は、字体によってわずかな揺らぎがあるものの、一般的に58画(異体字では56画または57画)とカウントされます。
文字の構成は極めて複雑で、中心に「馬」を据え、左右を「長」で挟み、上部に「穴」「言」「幺」、下部に「心」「月」「刂」などを配し、最後に全体を「辶(しんにょう)」で包み込みます。現地ではこの文字の書き順を忘れないよう、「一点撩上天、黄河両道湾……」と歌い継がれるリズミカルな覚え歌が存在し、庶民の間で食文化とともに親しまれてきました。
一方で、日本の教育や公的検定における現実的な天井はどうなっているのでしょうか。文部科学省が定める常用漢字表(2,136字)の中で最も画数が多いのは、前述の「鬱(29画)」です。さらに日本漢字能力検定(漢検)の最高峰である漢検1級の配当漢字における最大画数を調査すると、馬が3つの「驫(ひゅう・29画)」、鳥が3つの「鸛(こうのとり・28画)」、そして鹿が3つの「麤(そ・あらい・33画)」などが頂点として立ちはだかります。私たちが公的に習得を求められる限界値は30画前後であり、50画を超えるビャンや84画のたいとは、実用規格を遥かに超越した異世界に属しています。