氷をガリガリ食べるのは危険?氷食症の原因と治し方・受診目安

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健康診断の血液検査で「貧血の項目(ヘモグロビン値)はA判定だったから大丈夫」と過信するのは禁物です。氷食症に悩む人の多くが陥っているのが、通常の健診では測定されない「フェリチン(貯蔵鉄)」の枯渇、いわゆる「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)」です。

血液中の鉄分は、財布に入っている「小遣い(血清鉄・ヘモグロビン)」に例えられます。一方、フェリチンは銀行の「定期預金(貯蔵鉄)」です。日々の鉄分摂取が不足すると、身体はまず預金であるフェリチンを切り崩して血中のヘモグロビン濃度を保とうとします。そのため、健診結果のヘモグロビン値が見かけ上は正常であっても、体内のフェリチン残高が底をついており、重度の氷食症を発症しているケースが珍しくありません。

特に月経のある女性や、胎児への鉄分移行・循環血液量の増大が起こる妊娠中(妊婦)の女性、過度な食事制限ダイエットを行っている人は、急速にフェリチンが消費されるハイリスク群に該当します。

検査項目・指標正常値・一般的な基準値氷食症患者に多く見られる数値臨床的判断と評価血清フェリチン値(貯蔵鉄)女性:12〜60 ng/mL
(理想値:50 ng/mL以上)5〜10 ng/mL未満(枯渇状態)貯蔵鉄が底をついており、氷食衝動の直接的なトリガーとなる。鉄剤処方が不可欠。ヘモグロビン(Hb)値女性:12.0〜15.0 g/dL
男性:13.5〜17.0 g/dL8.0〜11.5 g/dL(潜在期は12以上の場合も)正常範囲内でもフェリチン枯渇による「隠れ貧血」が存在するため過信は禁物。1日の氷消費量飲料内の氷数個程度(嗜好品)製氷皿1〜2枚以上(30個〜1kg以上)明確な病態水準。無意識に冷凍庫へ向かう強迫的行動が確認される。自覚症状・併発リスク特になし強い倦怠感、動悸、息切れ、爪の変形(スプーン爪)、歯の痛み単なる癖ではなく、全身の酸素欠乏に伴う多系統の機能不全を併発している状態。
中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。