坊守とは単なる住職の妻か?知られざる役割と給与の実態を徹底解剖
坊守は、結婚届を役所に出せば自動的になれるものではありません。宗派の正式な手続きを経て任命されます。
例えば浄土真宗本願寺派や真宗大谷派では、本山(西本願寺・東本願寺)において「坊守式(ぼうもりしき)」と呼ばれる荘厳な任命儀礼が執り行われます。式典を経て宗主・門首から辞令とともに「坊守章(ぼうもりしょう)」と呼ばれる固有の記章が授与され、これによって初めて教団公認の坊守として登録されます。
2004年(平成16年)秋、浄土真宗本願寺派では長年遵守されてきた坊守規程に関する宗門法規の大幅な改正論議が行われました。社会的なジェンダー意識の変容や、女性住職の増加という現場の実情を受け、「住職の妻」に限定されていた条文の緩和や、権利関係の明確化が図られました。歴史と伝統を重んじる仏教界においても、制度疲労を是正するための法規アップデートが着実に進められています。