花吐き病とは?元ネタ漫画の真相から治し方・手術設定まで徹底解説
病である以上、必ず問われるのが「いかにして治療するか」という終着点です。ネット上の言説を調査すると「pixivの公式設定ではどうなっているのか」という質問が頻繁に飛び交いますが、ここには大きな認識のズレが存在します。pixiv二次創作の公式設定と通称されるものは、pixiv運営会社が制定した規約ではなく、創作者コミュニティの合意形成によって定着した「界隈のデファクトスタンダード(標準設定)」です。
その共有設定において、花吐き病の治し方には基本的に2つの道しか残されていません。
第1の選択肢は「想い人と両思いになり、互いの愛を成就させること」です。想いが通じ合い、相手からの真実の愛(口づけなど)を受け取ることで、体内に巣食っていた花の種や根は霧散するように消滅し、健康な体へと戻ります。純愛のハッピーエンドを象徴する王道の解決法です。
しかし、花吐き病を名作たらしめているのは、もう1つの残酷な選択肢である花吐き病の手術と後遺症の存在です。愛が実らないと悟った患者、あるいは相手に迷惑をかけまいと決意した当事者は、現代医学のメスによる「花の根の外科的切除手術」を選択することができます。手術を受ければ根は摘出され、肉体的な死を回避することは可能です。
ただし、その代償として「相手を愛していた感情そのもの」、場合によっては「人を愛する心そのものや、相手に関する記憶」を永久に喪失するという深刻な後遺症が科されます。命を取るか、恋心を捨てるか。究極の二者択一を迫られるドラマツルギーが、多くの悲恋(メリバ・バッドエンド)の傑作を生み出す土壌となりました。