警察犬訓練士の年収ときつい現場の真相|なる方法と適性を徹底解剖
警察犬訓練士を目指す若者が検討する代表的な進路が、警察犬訓練士専門学校への進学です。動物系の専門学校では2年制のコースが多く、年間120万〜150万円程度の学費をかけて基礎的な犬学、行動学、トレーニング理論を学びます。
専門学校に通う最大のメリットは、在学中に一般社団法人日本警察犬協会の公認資格取得を目指せる点や、業界内のパイプを利用して訓練所への就職斡旋を受けられる点にあります。しかし、専門学校を卒業したからといって、すぐに現場で一人前の訓練士として通用するわけではありません。現場の訓練所長たちの証言によれば、「専門学校で学ぶ知識は基礎の基礎。現場に入ればまたゼロからの見習いスタートになる」というのが共通した認識です。そのため、学費を投じることを避け、高校や大学を卒業後すぐに名門訓練所に直接弟子入りする道を選ぶ志望者も根強く存在します。
訓練士としての実力を客観的に証明するのが、日本警察犬協会公認訓練士の資格階級です。資格は「三等訓練士」からスタートし、実務経験と実績を重ねることで「二等」「一等」「一等訓練正」「最高等訓練士」へと昇格していきます。三等訓練士の試験自体は、所定の実務経験や認定校での履修があれば比較的高い合格率を誇りますが、これはあくまで「見習い修了の証明書」に過ぎません。
真の関門となるのは、警察犬訓練士の適性と合格率が問われる各都道府県警の「嘱託警察犬審査会」です。各警察本部が年に1回実施するこの審査会には、ベテラン訓練士たちが心血を注いで育て上げた精鋭犬が揃います。臭気選別や足跡追及の部において、わずかな気の緩みや風向きの見極めミスが命取りとなり、合格率は年や地域によって20%〜40%前後の激戦となります。どれほど情熱を注いでも、審査会で選ばれなければ「警察犬」として社会に貢献することは叶いません。