まるで極上牛?噂のマグロほほ肉レシピとプロ直伝の失敗ゼロ下処理

まるで極上牛?噂のマグロほほ肉レシピとプロ直伝の失敗ゼロ下処理について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

マグロの頭部、目の下あたりに位置するほほ肉は、体重数百キロに及ぶマグロ1尾からわずか200g〜400g程度(全体の0.2〜0.3%未満)しか採取できない屈指の希少部位です。長年、市場や漁港の料理人たちによって「まかない」や裏メニューとして重宝されてきた歴史を持ちます。

口に入れた瞬間、誰もが「これは本当に魚なのか」と舌を巻く最大の理由は、その筋繊維の構造に隠されています。マグロは生涯にわたり泳ぎ続けながら呼吸のために絶えずエラを動かすため、ほほの筋肉は牛や豚の赤身肉に匹敵するほど高密度に発達しています。さらに、筋繊維の間には網目状に良質なコラーゲン(ゼラチン質)が張り巡らされており、加熱によってこのコラーゲンが適度にほどけることで、魚肉離れした強い弾力とあふれ出る肉汁を生み出します。

豊洲市場の仲卸関係者は次のように証言します。「サクで売られている通常の赤身は加熱すると水分が抜けてパサつきやすいですが、ほほ肉は繊維のキメが細かく、熱を加えても内部に旨味を閉じ込める保水力があります。魚料理というより、上質な赤身牛肉を調理する感覚で扱うのがおいしく仕上げる最大の秘訣です」。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。