連載完結から20年——なぜ今「ニア」の冷徹な正義が現代人の心を惑わすのか?『Death Note』怪作の後継者が遺した答え

連載完結から20年——なぜ今「ニア」の冷徹な正義が現代人の心を惑わすのか?『Death Note』怪作の後継者が遺した答えの真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

Lの突然の死は、当時の読者全員に失神するほどの衝撃を与えた。その後に登場したニアとメロの存在は、当初「二人がかりでLの模倣をしている」という厳しい目で見られる宿命を背負っていた。特にニアは、Lの持つ天才的な推理力と引きこもり体質を純粋培養したような存在であり、初登場時はどこか冷淡で挑戦的な印象を強く残した。

しかし、ニア自身はLへの絶対的な崇敬を抱きつつも、自らが「Lになれないこと」を冷徹に理解していた。彼は自分ひとりの力でキラを倒せるとは一度も過信していない。自分の欠点を客観的に認識し、組織(SPK)の肉体労働や実動部隊の手を全面的に借りる割り切りこそが、感情に流されて孤立したLとは異なる彼の真の強みだったのだ。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。