『佐賀のがばいばあちゃん』名言とあらすじ徹底解説!実話の真相と生きる知恵
読者の心を掴んで離さないのが、思わず膝を打つがばいばあちゃんの貧乏生活のエピソードです。お金がなくても知恵があれば豊かに暮らせることを、サノばあちゃんはユニークな行動で実践していました。
代表的なエピソードが、腰に紐で磁石をくくりつけて歩く「クズ鉄集め」です。ただ歩くだけではもったいないと、道端に落ちている釘や鉄くずを磁石にくっつけて拾い集め、それを屑屋に売って小遣いに変えていました。「ただ歩けばタダだが、磁石を引っ張れば金になる」という徹底ぶりです。
さらに家の裏を流れる川には木の棒を渡し、上流の市場から流れてくる野菜の切れ端や傷んだ果物をせき止めて回収。「川はうちのスーパーマーケットや。しかも配達料タダ!」と豪快に笑い飛ばしました。先端が曲がったキュウリや二股に分かれた大根を拾っては、「切って食べれば味は一緒」と美味しく料理に変えてしまうのです。
ある日、昭広が「お腹が空いた」と訴えると、「気のせいや」と一蹴。「やっぱり空いた」と繰り返せば「夢を見ろ」と眠らされ、夕飯にありつけない夜もありました。それでも昭広の心に惨めさが残らなかったのは、祖母が常に笑顔で、貧しさをゲームのように楽しんでいたからに他なりません。