五輪選手村でコンドームが配られる理由とは?歴代最多と持ち帰りの真相
「なぜそこまで大量に必要なのか」という疑問に対し、元選手たちの証言や海外メディアの潜入取材によって選手村の特殊な環境が明らかになっています。極限のプレッシャーの中で数年間トレーニングを積み重ねてきたアスリートたちは、自身の競技日程が終了した瞬間に張り詰めていた緊張から解放されます。
体力とバイタリティが最高潮にある数千人の男女が、外界から遮断された閉鎖空間で寝食を共にします。近年ではスマートフォンのマッチングアプリの利用も爆発的に増え、宿舎内での交流が活発化することはごく自然な現象といえます。2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得した競泳のライアン・ロクテ選手が米メディアに対し「選手村にいる7割から7割5分の選手が性交渉を持っている」と語ったコメントは、世界中で大きな波紋を呼びました。
大会組織委員会側もそうした現実を否定するのではなく、「若者が集まれば自然と起きる接触に対して、安全対策を講じないことこそが無責任である」という現実的なスタンスを取っています。望まない妊娠や性感染症の感染爆発という最悪のシナリオを未然に防ぐため、十分すぎるほどの数量が各国の居住棟や診療所、共有スペースに常設されているのです。