三億円事件のモンタージュ写真に隠された罠!迷宮入りの元凶を追う
1975年12月10日、犯人の特定に至らないまま7年間の公訴時効が成立しました。さらに1988年12月10日には民事上の損害賠償請求権の消滅時効(20年)も成立し、法的に事件は完全に終結を迎えました。
そして今日に至るまで最大の謎として残されているのが、強奪された「2億9430万7500円」の紙幣の行方です。
奪われた紙幣のうち、500円札の2000枚(計100万円分)については記番号が警察に控えられており、日本銀行を通じて全国の金融機関へ手配されていました。しかし、事件から現在に至るまで、その番号を持つ紙幣が国内および海外の市場で確認された事例はただの1枚もありません。
もし犯人が大金を使っていれば、どこかの段階で不自然な紙幣の流通が発覚するはずでした。マネーロンダリングの形跡も一切なく、現在では「犯人は現金を一切使わずに地中深く埋めたか、ドラム缶などで焼却処分した」「海外へ持ち出されたまま散逸した」など様々な仮説が議論されています。被害金自体は信託銀行が加入していた保険会社(阪神火災海上保険など)および海外再保険市場によって全額補填されたため、銀行の預金者に金銭的損害は出ませんでしたが、実物の現金が綺麗に消え去ったという事実は、事件の不気味さを一層際立たせています。