中村獅童の息子たちが魅せる歌舞伎の未来!愛息ふたりの成長と素顔
親子共演の中でも最高峰の出来栄えと評されたのが、名曲『連獅子』での毛振りだ。親獅子が仔獅子を谷底へ突き落とし、自力で這い上がってきた我が子を温かく迎える――歌舞伎の神髄とも言えるこの演目で、中村獅童は父として、そして師匠として命がけの眼差しを愛息たちへ向けた。
小さな体をいっぱいに使って長い毛を振る姿に、客席からは息をのむ緊張感と惜しみない喝采が巻き起こった。ただ教え込まれた型をなぞるのではない。父の背中を見て育ったからこそ出せる呼吸の合い方と、萬屋としての誇りがそこには息づいていた。伝統芸能が親から子へと受け継がれる感動的な瞬間がそこにあった。