熱狂と搾取の現場:メン地下が照らす推し活の深淵と接触ビジネス
過熱する課金システムは、当然ながら深刻な社会問題を引き起こしている。近年、ファンの間で発生する多額の借金や、売掛金(ツケ払い)を巡るトラブル、さらには未成年者がパパ活や風俗勤務によって活動資金を調達するケースが相次ぎ、警視庁をはじめとする捜査機関も実態把握と警戒を強めている。
悪質な運営会社や無許可で営業を行う店舗に対しては、風俗営業法や労働基準法の観点から厳しいメスが入り始めている。また、一部の行き過ぎたファンによるストーカー行為や、メンバーとファンとの私的交流(いわゆる「繋がり」)から発展する詐欺まがいの金銭トラブルも頻発。こうした無秩序な状況に対し、健全な業界発展を目指す日本音楽事業者協会などの業界団体からも、契約の透明化や未成年保護に向けたガイドライン策定を求める声が上がり始めた。自由な表現活動と商業的モラルの狭間で、業界全体が大きな岐路に立たされている。