気候変動が加速させる「サイレント・キラー」――致死率40%の致死性感染症がアジアへ迫る、2026年の現実
この感染症の恐ろしさは、その急激な病状の悪化にある。感染初期は突発的な発熱、頭痛、関節痛といった、一見するとインフルエンザに似た症状から始まる。しかし、数日後には事態が一変する。皮膚や粘膜からの出血、さらには内臓出血が始まり、重症化すると多臓器不全を引き起こす。
感染経路はマダニに噛まれることだけではない。感染した家畜の血液や体液に直接触れることでも感染するため、屠殺場(とさつじょう)の作業員や獣医師、さらには患者を治療する医療従事者への二次感染リスクが極めて高い。防護服なしでの接触は、文字通り死を意味する。