「犬神家」と「八つ墓村」の境界線が消える?2026年に再燃する「スケキヨ混同現象」の謎と横溝正史ブームの裏側
今の若者にとって、昭和ホラーは恐怖の対象ではない。むしろ、エモくてシュールなコンテンツだ。TikTokでは、温泉旅行でスケキヨのポーズを真似た動画が何百万回も再生され、ハッシュタグには堂々と「八つ墓村」と書かれている。文脈の正しさなど、彼らにとっては些細な問題なのだ。
「面白ければそれでいい」という感覚。これは古典文学のパロディが盛んだった江戸時代の戯作文化にも通じるものがある。正しさに固執する大人たちを尻目に、若者たちは誤読すらもクリエイティブに楽しんでいる。この軽やかさこそが、現代のネットカルチャーの本質だろう。