工藤有希子だけじゃない!『名探偵コナン』の「母親たち」が握る黒ずくめの組織と物語クライマックスの鍵
物語の深層において、最も切迫した緊張感をもたらしているのが、赤井秀一・羽田秀吉・世良真純の3兄妹を産んだ母、メアリー・世良だ。MI6のエージェントである彼女は、ロンドンでベルモットによって毒薬「APTX4869」を投与され、幼い少女の姿へと退化した。この事実は、コナン(新一)や灰原哀と同じ運命を辿った第三の犠牲者であることを意味する。
メアリーは病弱な身体を押してホテルを転々としつつ、娘の真純とともに「解毒薬」の奪取を狙っている。その卓越した近接格闘術と冷静沈着な分析力は、まさに国家機関のエリートそのものだ。さらに、メアリーの妹が宮野エレーナ(灰原哀の母)であるという血縁関係が明かされたことで、赤井家と宮野家、そして組織の開発した薬を巡る血塗られた因縁が一つに繋がった。彼女の動向こそが、組織の真の目的を暴くトリガーとなろうとしている。