トゥモローネバーノウズ意味の深層|ミスチル名曲誕生とビートルズの影

トゥモローネバーノウズ意味の深層|ミスチル名曲誕生とビートルズの影に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

この特異なフレーズは、Mr.Childrenのオリジナル造語ではありません。トゥモローネバーノウズビートルズ元ネタとしてロック史に深く刻まれている通り、その源流は1966年8月5日に発売されたザ・ビートルズの最高傑作のひとつとされる名盤『Revolver』にあります。

ビートルズリボルバー収録曲のラストを飾る14曲目「Tomorrow Never Knows」は、ジョン・レノンが『チベット死者の書』にインスパイアされて制作した前衛的な楽曲です。テープループの逆再生やレスリースピーカーを用いた革新的なサイケデリック・サウンドは、当時のポピュラー音楽界に革命を起こしました。

当時、ドラマーのリンゴ・スターは独特の言い間違い(言語学でいう「マラプロピズム」)を頻繁に口にすることで知られており、「A Hard Day's Night」同様に、口をついて出た「Tomorrow never knows(明日なんて知るもんか)」という呟きをジョン・レノンが面白がり、タイトルに採用したと当時のレコーディング日誌やインタビューで証言されています。ビートルズの楽曲では東洋哲学的な「無の境地」や自我の解脱が歌われていましたが、約28年の時を経て、この精神的フレーズは日本のトップバンドへと受け継がれることになります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。