猫の目の周りが赤い原因と危険な病気!片目や脱毛の受診目安を解説
Q1:猫の目の周りが赤く、少しハゲて(脱毛して)いますが、本人は元気で食欲もあります。病院に行くべきですか?
A1:元気や食欲があっても、必ず動物病院を受診してください。目の周りの赤みと脱毛がセットになっている場合、食物アレルギーやアトピー、真菌(カビの一種である皮膚糸状菌症)、あるいはニキビダニ(毛包虫)の寄生などが強く疑われます。これらは内臓の病気ではないため食欲は落ちませんが、放置すると顔全体に脱毛とかさぶたが広がり、掻きむしった爪で眼球そのものを傷つける危険があります。特に真菌症は人間にもうつる(リングワーム)ため、早期の顕微鏡検査が必要です。
Q2:猫の目の周りが赤いとき、市販のペット用点眼薬(清拭剤)を使っても大丈夫ですか?
A2:ホームセンターやネット通販で売られている「ペット用目薬(実態はホウ酸水などの被毛清拭ローション)」は、目の周りの毛についた汚れを拭き取るためのものであり、結膜炎や角膜炎などの「病気」を治す薬効成分は一切入っていません。すでに赤みや腫れ、黄色い目やにがある状態でこれらを点眼しても治らないばかりか、防腐剤などの添加物が刺激となって炎症を悪化させる恐れがあります。治療目的での使用は避け、動物病院で処方された医療用点眼薬(抗生剤やインターフェロン等)を使用してください。
Q3:片目だけ目の周りが赤くなり、涙が出ています。ストレスが原因ということもありますか?
A3:「ストレスが引き金となって、体内に潜んでいたウイルスが再活性化する」ということは医学的に頻繁に起こります。多くの猫は子猫の頃に「猫ヘルペスウイルス(猫風邪)」に感染しており、治った後も神経節にウイルスが一生潜伏し続けます。引っ越し、来客、新しいペットのお迎え、寒暖差などのストレスで免疫力が落ちると、ウイルスが再び暴れ出し、片目の結膜炎や角膜炎として目の周りの赤み・涙を引き起こします。ストレスケア(静かで暖かい環境の確保、L-リジンサプリメントの活用など)と同時に、再燃したウイルスや二次感染を抑える点眼治療が不可欠です。