【緊張高まる台海】2026年最新現地ルポ:台湾が踏み切った「全民防衛」のリアルと日本への波紋
台湾の防衛において、半導体産業の保護は国家の生死に直結する最重要課題だ。世界最大の受託製造企業であるTSMCをはじめとするハイテク企業が集積する新竹サイエンスパークでは、極めて特殊な防衛演習が実施された。
想定されているのは、特殊部隊による工場への侵入や、インフラ破壊を狙ったピンポイント攻撃だ。自衛隊や軍の警戒態勢に加え、企業専属の警備チームと警察、さらには軍の特殊部隊が連携した複合的な防護訓練が定期的に行われている。
万が一、これらの工場が停止すれば世界経済は一瞬で麻痺する。「半導体シールド」と呼ばれるこの産業群を守り切れるかどうかは、台湾一国の問題にとどまらず、世界全体の安全保障上の関心事となっているのだ。