ドジャースの怪物エースが魅せる真の支配力――タイラー・グラスノーが切り開く2026年メジャー最強投手陣の現在地
若き日のグラスノーは、マウンド上で感情をコントロールすることに苦しんでいた時期があった。四球を一つ出しただけでフォームを崩し、自滅するパターン。そこから彼を救い出したのは、徹底したマインドフルネスとメンタルトレーニングだった。
「完璧を目指すのをやめたとき、本当の強さが手に入った」と本人が語るように、現在の一球にかける集中力は凄まじい。痛打を浴びても動じず、ピンチの場面ほど口元に微かな笑みを浮かべてギアを上げる。失敗を恐れず、目の前の打者との対決そのものを楽しむ境地。精神的な成熟が、剛腕に真の凄みを与えている。