地球を狂わせた史上最大の噴火!タンボラ山と隠された気候の衝撃
1815年4月、噴火警戒レベルを示す概念すらなかった時代に、火山爆発指数(VEI)7という凄まじい規模の爆発が発生した。流出・噴出した噴出物の総量は100立方キロメートルを超え、周囲の集落や生態系は一瞬にして火砕流と降灰の犠牲となった。だが、本当の恐怖は噴火が収まった後に訪れた。
翌1816年、北半球を襲ったのは「夏のない年(Year Without a Summer)」と呼ばれる前代未聞の異常気象だった。夏になっても雪が舞い、ヨーロッパや北米では農作物の壊滅による深刻な飢饉が広がった。食料価格は高騰し、暴動や病気の流行が各所で相次いだ。地球の気候がいかに脆く、一度の巨大噴火によって容易に破壊されるかを証明する隠された歴史的危機の記録である。