最高裁を手掛けた巨匠・岡田新一の経歴と色褪せぬ名建築の真価

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日本を代表する建築家・岡田新一は、1928年(昭和3年)に茨城県水戸市で生まれました。東京大学工学部建築学科へ進学して建築の基礎を徹底的に叩き込まれた後、鹿島建設に入社。現場と設計の両輪を熟知する実力派としてキャリアをスタートさせます。

彼の視野を世界規模へ押し広げたのが、フルブライト留学生としてのコロンビア大学大学院への留学でした。当時のアメリカで熱気を帯びていた都市計画や近代建築の潮流を直に吸収し、帰国後は鹿島建設の設計部門で腕を振るいます。そして1969年、日本建築界の運命を大きく変える歴史的一戦を迎えます。

当時、戦後最大の公開設計競技(指名・公募併用コンペ)と称された「最高裁判所庁舎新築設計競技」において、岡田の提案が見事に最優秀賞を獲得。これを機に鹿島建設から独立し、同年岡田新一設計事務所を設立しました。組織の一員から一転、一人の独立した建築家として、日本の公共建築の新たな地平を切り拓いていくことになります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。