黒髪から茶髪にカラートリートメントで染まる?噂の真相と染まらない理由
インターネット上の掲示板や美容コミュニティで囁かれる「カラートリートメントを使い続ければ、黒髪から徐々に自然な茶髪へと明るくなる」という噂。結論から明記すると、毛髪科学の構造上、カラートリートメントで黒髪自体を明るくすることはできません。
日本毛髪科学協会の学術資料や毛髪関連メーカーの開発データが示す通り、日本人の地毛が黒く見えるのは、毛髪内部のコルテックス領域に高密度で存在する「メラニン色素(ユウメラニン)」が光を吸収しているためです。地毛を茶髪へと明るく見せるためには、このメラニン色素を化学反応によって分解(脱色)し、毛髪のトーン(明度)そのものを引き上げる工程が不可欠となります。
しかし、カラートリートメントは化粧品(染毛料)に分類され、脱色力(ブリーチ作用)を持つ成分(過酸化水素水やアンモニア等のアルカリ剤)が法的に一切配合されていません。黒い画用紙の上に茶色のカラーペンで色を重ねても画用紙自体の黒さは消えないのと同様に、黒髪の上から茶色の染料を重ねても、下地の黒さが勝ってしまい、肉眼で明らかな茶髪として認識することはできないのが決定的な理由です。