死語とは?昭和・平成の流行語が令和で消えた理由と最新一覧
死語とは 意味を言語学的に紐解くと、「過去にある特定の集団や社会全体で頻繁に使われていたものの、時代や世相の移り変わりによって日常会話からほとんど姿を消した言葉」を指します。重要なのは、言葉そのものの意味が完全に忘れ去られたわけではなく、「今あえて使うと古臭い、あるいは違和感を与える状態」にある点です。
ここで混同されやすい概念に「廃語(はいご)」があります。廃語と死語の違いは、対象となる事物や制度が現存しているかどうかにあります。「廃語」は、例えば律令制下の官職名(太政大臣、関白など)や、歴史的道具(飛脚、蓄音機など)のように、対象そのものが社会から消滅したことで言葉自体が役目を終えたものを指します。これに対し「死語」は、表している事象(例:おしゃれ、とても嫌だ、など)自体は今も存在するにもかかわらず、表現方法だけが交代したものを指すのが一般的です。
では、流行語が死語になる経緯にはどのような法則があるのでしょうか。言語社会学の観点からは、主に以下の3段階のプロセスを経ると分析されています。
第一段階は「熱狂的拡散と大衆化」です。特定のサブカルチャーやメディアから生まれた新語がマス層へ届き、誰もが使うピークを迎えます。第二段階は「過剰消費による陳腐化」です。誰もが使うようになった瞬間、その言葉が持っていた「新しさ」や「仲間内の共通記号」としてのエッジが失われ、メディアでの乱用とともに急速に手垢がつきます。そして第三段階が「次世代による忌避と交代」です。後発世代が上の世代との差別化を図るため、その表現を「ダサいもの」として意図的に避けることで、決定的に死語の領域へと追いやられます。