2006年流行語大賞の真相!イナバウアーと品格が大賞に輝いた理由
2006年のカルチャーシーンで外せないのが、列島を熱狂の渦に巻き込んだ3つの大ブームです。
第1の衝撃は、夏の甲子園で日本中を釘付けにした「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手の登場でした。早稲田実業のエースとして、駒大苫小牧の絶対的エース・田中将大投手と繰り広げた決勝再試合は、高校野球史に残る名勝負となりました。マウンド上でポケットから青い折りたたみハンカチを取り出し、丁寧に汗を拭う端正な姿は瞬く間に国民的人気を獲得し、百貨店や雑貨店で青いハンドタオルが完売する異例の事態に発展しました。
第2の旋風は、音楽界の頂点に君臨した倖田來未さんの「エロかっこいい」です。単なる露出やセクシーさではなく、鍛え上げられたスタイルと圧倒的な歌唱力、堂々としたアティテュードを前面に押し出し、「媚びない自立した女性のカッコよさ」として若い女性層から絶大な支持を集めました。女性が自らの魅力を肯定的に表現する新たな価値観を定着させた功績は極めて大きなものでした。
第3の波は、中毒性のあるリズムで日本中のお茶の間をジャックしたキユーピーの「たらこ・たらこ・たらこ」CMです。巨大なたらこの着ぐるみをまとった少女たちが無表情で行進するシュールな映像と、「たらこ〜たらこ〜」と延々と繰り返されるフレーズが子供から大人までを虜にし、小学生ユニット「キグルミ」が歌うCDはプラチナディスクを獲得する大ヒットを記録しました。