老舗うなぎの復権と2026年の挑戦――上野の森に佇む「伊豆 榮 梅川 亭」が現代の食通を魅了し続ける理由
蒲焼単体だけでなく、季節の食材をふんだんに盛り込んだ会席料理も梅川亭の大きな魅力だ。春にはタケノコや山菜、夏には鱧や鈴風を誘う冷やし鉢、秋には松茸、冬にはフグや根菜など、うなぎに至るまでのストーリーが美しく組み立てられている。
器選びにも妥協はない。有田焼や九谷焼などの伝統工芸品があしらわれ、料理の色どりを引き立てる。窓の外に見える上野の森の景色が季節ごとに表情を変えるように、膳の上の世界もまた、訪れるたびに新しい発見を与えてくれる。