フルーチェ昔の秘密に迫る!誕生秘話と初代フレーバーの謎を追う
日本の食品製造業において、家庭で手軽に作れるインスタントデザートというジャンルを確立した立役者こそがハウス食品株式会社だ。1970年代半ば、高度経済成長を経て日本の食卓が豊かなバラエティを求め始めた時期に、開発チームはこれまでにない新感覚のスイーツ作りに乗り出した。
果物にふくまれるペクチンが牛乳のカルシウムと反応して凝固する現象。この化学反応を応用し、火も使わず、ただ牛乳と混ぜ合わせるだけで作れるという画期的な構造が生み出された。家庭のキッチンで子どもが自ら調理に参加できる体験そのものが、商品価値として大きく組み込まれていたのである。