憧れの「本物電車」は買える?入手ルートから陸送・維持費まで解説
車体自体の価格は、車両の希少価値、保存状態、そして解体・搬出にかかる業者側の手間に大きく左右される。過去には、自治体や地方私鉄が撤去費用負担を条件に「1円」あるいは解体鉄くず相当の数万円で譲渡した例もある。一方で、動態保存に近い美品や歴史的価値の高い車両、例えばかつて大量に投入され今なお高い人気を誇る205系電車や旧型客車などの有名形式では、数十万〜数百万円の競売価格が付くことも珍しくない。
ただし、ここで多くの鉄道コレクターが陥る罠がある。車両自体の提示価格が10万円であっても、それは単に「解体作業現場での現車引き渡し」の条件であることが多く、現地からの搬出作業費用はすべて購入者持ちとなる点だ。車両代金は、全コストのほんの一部分に過ぎない。