蓮コラはなぜ人を惑わすのか?集合恐怖の最新科学とネット怪異
2000年代初頭のネット掲示板。ダイヤルアップ接続からブロードバンドへの移行期、暗い部屋のモニター越しに突如現れた怪画像がある。それが「はすこら(蓮コラ)」だった。ハスの種子が詰まった花托の画像を、人間の手のひらや足の裏、首筋などに精巧にコラージュした加工写真は、瞬く間に「見たら後悔する画像」として拡散していった。
当時は画像編集ソフトが一般に普及し始めた時期と重なる。悪意ある投稿者が制作した画像は、5ちゃんねるの「スレッドを荒らすツール」として悪用され、閲覧者の精神にダイレクトな不快感をあたえた。ネット空間に生まれたこの不気味なイメージは、単なるデジタル画像を超えて、現代の都市伝説として若者たちの記憶に深く刻み込まれていったのだ。