積水ハウス子会社の全貌に迫る:巨人が狙うグローバル戦略の裏側
国内市場での固い盤石さに甘んじることなく、グループの姿は海外で劇的な変貌を遂げている。圧巻だったのは、米国大手の戸建て住宅メーカーであるMDC Holdingsの完全子会社化だ。買収額は日本円にして約7,400億円。日本の住宅メーカーによる海外M&Aとしては過去最大規模の歴史的巨額買収となった。
この決断を率いたのは、トップである仲井嘉浩代表取締役社長兼CEOだ。国内の人口減少を見据え、収益の柱を北米市場へ大胆にシフトさせる中期経営計画の中核をなす攻めの一手である。MDC Holdingsがグループ傘下に加わったことで、積水ハウスの全米における住宅供給能力は一気にトップクラスへ躍進した。単なる資産の買収にとどまらず、日本発の工業化住宅の施工ノウハウや環境技術を米国の現地子会社を通じて注入するグローバル再編劇が、今まさに繰り広げられている。