名作4K再配信でブーム再燃!秋野太作の「若い頃」が令和の若者に刺さる決定的な理由
1975年に放送が始まった伝説的ドラマ『俺たちの旅』。中村雅俊演じるカースケ、田中健演じるオレドとともに、モラトリアムの渦中で葛藤する若者たちを描いたこの作品で、秋野太作(当時は津坂匡章)は「グズ六」こと中谷隆夫役を熱演した。
要領が悪く、世渡り下手。けれど、誰よりも情に厚く、傷つきやすい。そんなグズ六の不器用な生き様は、当時の若者たちの絶大な共感を集めた。スーツを崩して着こなし、タバコの煙の向こうで斜に構える佇まい。そこには、高度経済成長期の陰で揺れる若者のリアルな孤独が刻み込まれていた。
「格好悪い役を、誰よりも格好良く演じる」。この相反する魅力を成立させたことこそ、彼の真骨頂だったと言える。