青と紫を混ぜた色は一体何色?濁らない配合の黄金比をプロが徹底解説
ネット上の簡易な混色シミュレーターや初心者向けまとめ記事では、「青+紫=青紫」と一律に片付けられていることが少なくありません。しかし、現場ではこの単純化こそが数々の失敗を生んでいます。
最大の盲点は、「単一顔料」と「複合顔料(混ぜ物)」の違いです。安価な学童用絵の具や一部の100円均一レジン着色剤にみられる「紫」のチューブは、実は紫の単一顔料で作られているのではなく、コスト削減のために「赤顔料+青顔料+少量の体質顔料(白や黒)」をあらかじめブレンドして販売されているものが多々あります。
すでに複数の顔料が混ざった紫に対して、さらに別の顔料で構成された青を混ぜ合わせると、パレット上では実質的に4〜5種類以上の顔料が衝突することになります。顔料の数が増えるほど光の反射率は著しく低下し、彩度が失われて「くすんだ泥のような色」に化けてしまうのです。
鮮烈な発色を求めるならば、画材の裏面に記載されているカラーインデックス名(顔料コード)を確認し、単一顔料(例:PB29、PV19など)で作られたプロ仕様のチューブを選択することが、遠回りのようで最も確実な近道です。