「This Man」の正体とは?夢に出る男の真相と仕掛け人の罠
事件の発端は、2006年1月にニューヨークの精神科医院で起きたとされるエピソードに遡ります。ある女性患者が「見知らぬ男が何度も夢に現れ、私生活についてアドバイスをしてくる」と訴え、その男のモンタージュを描きました。医師は当初気に留めていませんでしたが、別の男性患者が同じ似顔絵を見て「自分もこの男を夢で見た」と証言したことで事態は一変します。
医師は似顔絵のコピーを精神分析の同僚たちに送付。すると、数か月後には複数の患者から「この男を夢で見たことがある」という報告が次々に寄せられました。患者たちに共通していたのは、現実世界でこの男と接触した経験が一度もない点でした。
その後、2009年に開設された公式ウェブサイト「EVER DREAM THIS MAN?」を通じて情報提供を呼びかけたところ、アメリカ、ドイツ、ブラジル、中国、日本など世界各地から2,000人以上の目撃情報が殺到。「This Man(ディスマン)」と名付けられた男の似顔絵は、ポスターやチラシとして世界中の街頭に貼られ、世界的なネット都市伝説へと発展しました。