小栗旬『Crisis』衝撃のラストと続編の真相!2026年最新動向
小栗旬が演じた主人公・稲見朗という特異な男を語る上で欠かせないのが、自衛隊特殊部隊時代に刻まれた血塗られた過去です。極秘任務の過程で防衛省や国家の上層部から命じられた理不尽な命令に従い、自らの手で誰にも明かせない不条理な殺傷に加担させられた稲見は、重度のトラウマとPTSDを抱えながら生きていました。
光の届かない闇に触れ、一度精神を破壊された経験を持つ男だからこそ、自らの存在意義を特捜班という新たな居場所に求めていたのは明白です。普段は軽薄な皮肉屋を装いながら、ふとした瞬間に小栗旬が見せる虚無感に満ちた冷徹な瞳は、観客の胸を強く締め付けました。
しかし、特捜班で直面した現実もまた、自衛隊時代と同じく「権力者の身勝手な都合の後始末」に過ぎませんでした。国家のために自らの魂を削ってきた稲見が、最終的に信じるべき正義を見失い、体制に牙を剥く決断を下したのは必然の帰結だったと言えます。