Netflixで蘇る力道山『りきどう』独占リークと最新制作秘話
力道山という男を語る上で避けて通れないのが、大相撲での関脇失脚とそこからの冷酷なまでの再起劇だ。戦後復興の真っ只中、角界の古いしきたりに背を向けた男が見出したのが、アメリカから渡来したプロレスという未知の興行だった。
1953年の日本プロレス協会設立は、日本のスポーツビジネスにおける決定的な転換点となった。彼は単なるアスリートではなく、メディアを巻き込む天性のプロデューサーだった。相撲時代の挫折と自らの出自を抱えながら、日本という国家が自信を失っていた時代に『勝つ日本人』を演じ切ったのだ。この重層的な精神構造こそが、昭和史に深々と刻まれた彼の真実である。