美智子さまバッシングはなぜ起きたのか?報道の過熱と隠された真実

美智子さまバッシングはなぜ起きたのか?報道の過熱と隠された真実について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

過熱するバッシング報道が決定的な悲劇を生んだのが、1993年秋に発生した「平成の失声症騒動」である。一部の週刊誌による「皇居の樹木を伐採させた」「深夜にカップラーメンを作らせている」といった事実無根あるいは歪曲されたスキャンダル報道が連日過熱。これに対し、美智子さまはご自身の誕生日に際した文書回答で、深い悲しみとともに「いかなる批判も、自分を省みる機会として受け止めたい。ただし、事実でない報道が繰り返されることには強い憂慮を覚える」という主旨の言葉を残された。

その直後、美智子さまは倒れられ、声を出せなくなる「失声症」を発症された。反論の機会を自ら制限せざるを得ない皇室という立場において、公務の合間を縫って耐え忍ばれた精神的負担は計り知れない。自らの声で抗弁できない者への一方的な批判――この構図こそが、平成初期の皇室報道が抱えた最大の暴力性であった。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。