山留め崩壊を防ぐ「腹起し」の役割とは?安全施工の重要基準と手順を徹底解説についての真相を徹底解説します。
山留め支保工の安全性を担保するためには、地盤調査データから算出された山留め壁の側圧と応力に基づき、適切な部材選定と断面計算を行う必要があります。仮設構造物であっても、日本建築学会の「建築工事標準仕様書(JASS 2)」や「山留め設計施工指針」に準拠した厳格な許容応力度設計が求められます。
主要規格・項目詳細・数値データ一般的な設計基準現場における留意点使用鋼材・規格寸法H-300×300 ~ H-400×400(SS400 / SM490)切梁スパン 4.0m〜6.0mピッチ配置大断面掘削では2段抱き(ダブル腹起し)の採用も多い曲げモーメント検討$M_{max} = \frac{w \cdot L^2}{8}$(単純梁)または $\frac{w \cdot L^2}{10}$(連続梁)$\sigma_b = \frac{M}{Z} \le f_{ba}$ジョイント部(継手)位置が最大曲げモーメント点と重ならない配慮が必要許容曲げ応力度(短期)SS400材:約 $210 \sim 235 \, \mathrm{N/mm^2}$基準降伏点の $1.5$ 倍(仮設時短期許容値)腐食や再使用鋼材の減耗率(5〜10%低減)を考慮するたわみ制限(変位量)$\delta \le \frac{L}{500}$ 程度(最大でも $20 \, \mathrm{mm}$ 以下)周辺地盤および近接構造物の沈下影響度地下水浸透や粘性土のクリープによる二次的変位増加を監視
腹起しの断面計算では、側圧強度(等分布荷重 $w$)に対して、切梁間隔(スパン $L$)を支点とする梁として計算します。曲げ応力度だけでなく、支点反力によるせん断応力度およびウェブの座屈・局部座屈の照査が欠かせません。大土圧が作用する箇所では、補強スチフナー(補強リブ)を適切に配置して鋼材の座屈を防ぐ設計が標準です。