「迷惑がかからない死」の幻想と現実 ネット検索急増の背景を追う
ネット上には時折、「山奥の樹海や無人島なら誰にも迷惑がかからない」「発見されなければ費用も発生しない」といった都市伝説めいた噂が流布する。だが、その噂の真相はあまりに無残だ。
実際には、山林であっても捜索活動が行われれば、警察や消防、地域の捜索隊に1日数千万円単位の公費や人件費が投じられるケースが珍しくない。身元不明のまま処理される場合でも、自治体の税金によって火葬や無縁仏としての埋葬手続きが進められる。物理的な世界に生きている以上、人が一人この世を去るプロセスにおいて、誰の手も借りないことなど絶対に不可能なのだ。