沖縄でセミを食べる?伝統珍味の知られざる真相と安全調理法
野生のセミを安全かつ最高に美味しく味わうには、徹底した下処理と適切な加熱処理が不可欠だ。まず採集においては、排気ガスの影響を受ける都市部を避け、沖縄県の自然豊かな山林で個体を確保することが基本となる。捕獲後は数時間生かしたままにして体内の内容物を排出させる「泥抜き」のプロセスを挟むのがプロの鉄則だ。
続いて調理工程に入る。十分に沸騰したお湯で3〜5分間加熱煮沸をおこない、寄生虫や表面の付着細菌を完全に不活性化させる。その後、表面の水気を丹念に拭き取り、170度前後の油でじっくりと素揚げにするのが美味しく仕上げる最大の秘訣である。揚げることで外殻は香ばしいスナック状になり、軽やかな塩と少々の七味唐辛子を振るだけで、極上のおつまみへと生まれ変わる。