国宝・雪松図屏風に出会う日本橋。三井家に伝わる至高の美を体感
三井グループの祖として知られる三井高利以来、三百余年の歴史の中で育まれてきた美の遺産。これらを散逸させることなく一括して管理・展示しているのが公益財団法人三井文庫である。
同文庫が保管する膨大な文化財の中でも、とりわけ高い評価を得ているのが東洋古美術・茶道具の数々だ。千利休ゆかりの茶碗から中国古代の青銅器に至るまで、単なる収集品を超えた歴史の一片が並ぶ。かつて豪商たちが客人を迎える際に用いた数寄の器には、ビジネスの緊張感を解きほぐすための深い美意識が宿っている。