磯村勇斗のドラマ傑作選!ふてほどからジルベールまで圧巻の演技力
磯村勇斗という表現者の凄みを決定づけた近年の代表作として、まず挙げられるのが2026年の大ヒットドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)です。脚本家・宮藤官九郎が描くタイムスリップ・コメディにおいて、磯村は80年代のアイドルに憧れる「ムッチ先輩」こと秋津睦実と、現代を生きるその息子・秋津真彦の一人二役を担当しました。
肩パッドの入った衣装とリーゼントでマッチ(近藤真彦)を完コピした大げさな挙動を見せる一方、現代パートではどこか繊細で生きづらさを抱える若者をシリアスに好演。視聴者からは「同じ画面にいるのに完全に別人」「ギャグのキレとペーソスの両立が神がかっている」とSNSで称賛の声が溢れ、ドラマの熱狂的なブームを決定づけました。
また、彼の役者としての評価を決定的に高めたのが、よしながふみ原作の『きのう何食べた?』(テレビ東京系)における「ジルベール」こと井上航役です。原作ファンからの期待値とハードルが極めて高かったこの役柄に対し、磯村は無精髭に針ネズミTシャツというビジュアルだけでなく、パートナーを振り回す小悪魔的な可愛らしさと、ふとした瞬間に覗く孤独感を完璧に体現しました。漫画の実写化において「原作以上の説得力」をもたらしたこの演技は、現在も多くのドラマファンから語り継がれています。