ウイスキーの原料で味覚が激変?大麦・穀物と水が奏でる深奥の真実

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大麦麦汁だけを使うモルトウイスキーに対し、トウモロコシやライ麦、未発芽の小麦などを主原料として連続式蒸留機で精製されるのがグレーンウイスキーです。グレーンウイスキーのトウモロコシ原料は、高いデンプン含有量により効率的かつクリーンで軽快なアルコールを生み出します。このグレーンウイスキーと個性豊かなモルト原酒をブレンドすることで、日常的に親しまれる滑らかなシングルモルトとブレンデッドの違いが生まれます。

一方、大西洋を渡ったアメリカでは、法律によって穀物の配合比率(マッシュビル)が厳格に規定されています。代表格であるバーボンの原料比率と特徴を見ると、原料穀物中にトウモロコシを51%以上使用することが連邦アルコール法で義務付けられています。トウモロコシ由来の濃厚な甘みと油分が、内側を強く焦がした新樽(チャードオーク樽)のバニラ香と融合することで、力強くオイリーな味わいが完成します。

また、近年再評価が進むライウイスキーと小麦ウイスキーも見逃せません。ライ麦を51%以上使用するライウイスキーは、シナモンや黒コショウを思わせるスパイシーでドライなキレ味をもたらします。対して小麦(冬小麦)を主原料や副原料に使用したウイスキーは、角が取れた驚くほど円やかでシルキーな舌触りを実現します。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。